空き家・家財(遺品)整理

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空き家の管理・家財(遺品)整理の最初のポイント解説!

相続や転勤などで空き家の所有者になった場合、空き家管理や家財(遺品)整理をどうするのか、は大きなポイントです。

将来自分たちが住むのか、貸す・賃貸するのか、売る・売却するのか。
まだ先の計画を立てていない方は当面は現状維持のための空き家管理をしなくてはいけません。

雑な管理をしていると、家財を狙った泥棒が入ったり、庭木が伸びてご近所に迷惑をかけたり、蜂の巣が作られてしまったり、、、

空き家は適切に管理を行わないと、家や土地の価値の下落や所有者責任を負うなどリスクが発生してしまうこともあります!

この記事では、空き家管理、家財(遺品)整理の最初のポイントを紹介していきます。

 

目次
1、空き家の活用方法 主要な3つ
2、空き家管理で最初にすべきこと6つ
3、家財(遺品)整理における最初のポイント2つ
4、日常の空き家管理ですべきこと4つ
5、管理会社に委託する場合の注意点

 

 

1、空き家の活用方法 主要な3つ

空き家を相続で所有した場合で、空き家の活用方法にはいったいどのようなものがあるのでしょうか。
活用の方法としては大きく3つあります。

そのまま貸す、またはリフォームして貸す

空き家の一番簡単な活用法としては、そのまま居住用として第三者に貸すことが挙げられます。空き家自体の状況にもよりますが、特に故障や不備が無ければクリーニングをして賃貸に出すといいでしょう。

建て替えて貸す

空き家を建て替えて新たな賃貸住宅などを建てるというものです。この活用法は空き家の解体費用や新規の建物の建築コストがかかるので、例えば、都市部の家賃が高額なエリアでないと収支計算が合わない可能性があります。

更地にして活用する

空き家を取壊して更地として活用するというものです。更地となれば、駐車場にしたり事業用として土地を貸したりするという活用法が見いだせます。

空き家の管理をいつまでしなくてはいけないのかも関わってくるので、空き家の運用や活用方法はご家族と話し合って今後も検討していって下さいね。

 
 

 

2、空き家管理で最初にすべきこと6つ

ライフラインの閉栓

電気、ガス、水道などのライフラインを止める場合は閉栓の手続きを行います。

貴重品・荷物の搬出・補助錠の設置

空き家は泥棒に入られやすいため、貴重品や荷物は原則、搬出するようにしてください。
またホームセンターなどで補助錠を購入し、窓などに設置しておくことをおススメします。

郵便受けの封鎖・郵便の転送

郵便受けは、不要なチラシ等を投函されないように、ガムテープなどで受け口を封鎖します。
また郵便局に出向き、転送手続きも忘れないようにしましょう。

畳を上げる

和室がある場合となりますが、畳は湿気予防のために全て上げておきましょう。

貯湯タンクの水抜き

給湯器が貯湯タンク式の物であれば、凍結防止のため水は全て抜いておきます。

台風の備え

台風などがいつ来ても大丈夫なように、以下のようなものは全て撤去しておきましょう。
庭の鉢植え・置物・物干し竿・屋上のアンテナ等

 
 

 

3、家財(遺品)整理における最初のポイント2つ

空き家の荷物の搬出において、何から始めたらいいか困りますよね。
家財(遺品)整理において、最初の作業は分別です。

とにかく家財を段ボールに積めていく、といった方法は最もやってはいけないことです。
しっかり整理して分別しておかないと、後々家財のなかで何か必要なものがあっても、再度探す時間と労力がかかります。
最初の分別を正しく行っていたほうが効率的です!

まずは貴重品を探しましょう

ここで言う「貴重品」とは、法的な対応が必要となってくるものを指します。
法律が関わってくるものは、届け出などの期限が定められていることが多いので、早く対処することが重要です。
そんな「貴重品」にはどんなものがあるのか、主要なものは次のとおりです。

・印鑑
・銀行の通帳、キャッシュカード
・年金手帳や年金に関する書類
・生命保険、損害保険など加入している保険に関する書類
・土地や家など不動産の権利関係書類
・有価証券、金融資産に関する書類
・貴金属や金塊など資産価値の高いもの
・健康保険証、運転免許証、パスポート
・電気、水道、ガスなど公共料金の領収書、ならびに請求書
・電話、インターネットの領収書、ならびに請求書
・借入金に関する書類、契約書、証文など

自分だったら貴重品をどこに置くか。
あるいは故人の性格であればどこに置いているか、イメージを膨らませながら探すことも、とても大切です。

家具・家電・貴金属を分別しましょう

分け方は次のとおりです。

・遺族が引き取るもの
・査定を依頼するもの
・リサイクルに回すもの
・ごみとして処分するもの

特に指輪、ネックレスといった貴金属、宝飾品はまずプロに査定を依頼することをお勧めします。
その理由は、これも高価なものになれば相続問題に関わってくるからです。
法的トラブルはできるだけ避けるため、まずは家財の価値を把握しておきましょう。

以上が家財(遺品)整理における仕分けの主なポイントとなります。
家財(遺品)整理はごみを出したら終わり、ではありません。
不要なトラブルを避けるため、後に続く作業を効率的に進めるために、まずはしっかりと仕分けを行ってください。

 
 

 

4、日常の空き家管理ですべきこと

準備が完了したら、空き家管理の開始です。
日常の空き家管理は、主に以下のことを行いましょう。月に1回程度の作業となります。

通風

空き家についたら、窓を上げ、部屋の空気を全部入れ替えましょう。
目的は、湿気の防止です。湿気は、シロアリやカビを発生させる原因となります。通風は、建物価値を維持するために最も重要な管理になります。

通水

水の出は悪くないか、錆びが混じった赤茶色の水が出ないかなどに注意して、1分程度水を出しっぱなしにしましょう。
目的は、水道を使わずに放置していると中の水道管が錆びて破裂してしまう事があるため、異変が無いかのチェックです。

除草・ゴミ拾い

草刈り、ゴミ拾いはしておきましょう。
遠方に住んでいてなかなか空き家の除草ができないという場合は、防草シートなどを活用して草が生えにくい状況を作っておくと安心ですね。
自分の家から飛び出した雑草や樹木は隣の家の人が勝手に切ることが出来ません。
場合によっては近隣トラブルに発展してしまう事もあるので気をつけてくださいね。

目視確認

瓦や雨どい、タイル等が剥落していないか、定期的に確認するようにしましょう。
また、台風や大雨などが発生した場合には、必ず翌日には確認しに行くようにしましょう。

 
 

 

5、管理会社に委託する場合の注意点

空き家管理は、空き家が遠方の場合には難しくなります。
特に、台風等の自然災害があった場合には、すぐに見に行けないという点が最大のネックです。

遠方で管理が困難な場合には、空き家専門の管理会社に管理を委託するという手があります。
空き家を定期的に巡回し、通風、通水、清掃などのサービスを行ってくれるもので、不動産会社やセキュリティ専門会社等で実施しているところがあります。

空き家管理を外部委託する場合でも、最終的に空き家をどうするのか?
いつまで空き家管理サービスを使うのか?というのは平行して考えていく必要がありそうです。
はじめに触れたように、リフォームをしていつか住めるようにするのか、売却するための準備を進めるのか、空き家の運用や活用方法はご家族と話し合って今後も検討していって下さい。

 

空き家管理・家財(遺品)整理のことならお気軽にご相談ください!

miraiサポート(みらいサポート)プロジェクトは岡山での空き家管理・リフォーム・ご売却から家財(遺品)整理まで
“思い出の整理”をまごころこめてお手伝いいたします。

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この記事の監修者
山形 良太 / 宅地建物取引士
岡山出身。宅地建物取引士を取得。岡山市の不動産会社に勤務し、現在は空き家、空き地活用、家財(遺品)整理を行うmiraiサポート(みらいサポート)プロジェクトの担当。様々な視点から専門的なアドバイスしています。

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